部屋とウォーターローンとタニシ


今回はウォーターローンという水草についてのお話です
思い返せば2018年10月、この水草を新たな前景草として植栽。その様子を暮れも押し迫った年末に動画にしていました。いつもと変わらず無事編集作業も終わり、動画を書き出している最中に異変は起こりました。いつもとはかすかに違う音色を奏でるHD。。




嫌な予感は裏切られることなく、おじさんのPCは静かに息を引き取りました。macbook pro 享年10歳。完成した動画は結局書き出せず、陽の目を見ることもありませんでした。
つい話が湿っぽくなってしまいましたが(アクア系ブログとしては理にかなっているのかも知れませんが)、ウォーターローンの話でした。組織培養というんでしょうか? カップ入りの水草を初めて購入するおじさん





しげしげと眺めてみると実におもしろいですね。カップの中でぎゅうぎゅうに育った水草。。かつて「水槽を緑の箱にしたい」と願っていたおじさんの目の前に突如、実現された夢ような、精緻にして面妖な物体が転がっておりました




ためつすがめつ観察し撮影することひとしきり。ようやく気が済んだおじさんは意を決して物体に手を付けました。目の前に実現した夢があるのに、それを壊してまた水槽に植える。。いったいアクアリウムという人の営みとはなんなのか?考えさせられます。

なんとなくここまで、写真と140文字くらいのテキストという構成で進行してますが、なんなんでしょう? もしやブログとツイッターの区別がつかなくなってるんでしょうか? PC同様おじさんもポンコツなんでしょうか? もうすぐ死ぬんでしょうか?




動画でも申しましたが、やる気のないコブラグラスという印象がぬぐえないのです。きっと真面目に水草を育成、研究されている方には笑われるでしょうが、植栽時に指につまむと天地が分からなくなる感じなど、そっくりです




うわさには聞いていましたが、カップ水草の量はすごいですね。ちぎってもちぎっても生えてきます(生えてはこない)。
ただひたすら、水草をちぎっては投げ、ちぎっては投げ続けるおじさんの煩悩を、黙して受け止め続ける白いトレーという名の支持体(キャンバス)

かつて偉大な水槽動画配信者が、黙々とヤクルトの容器を切り刻む背中で語る名作(後述)を世に放ちましたが、今なら偉大な先人たちの気持ちが分かるような気がしたおじさんでした




草自体にかなり浮力があるので植栽には注意がいります。おじさんは後々の追いソイルも念頭に、あらかじめ植栽予定地の低床を浅くしておきました。かなり深植えしたので追いソイルは最低限で済みました。粒の荒い赤玉土の隙間を埋めるよう、栄養系ソイルを少量追加しました。そんな綿密にして周到な植栽から二ヶ月後の結果は、こちらの動画をごらんください


とまあ見るも無残な結果となったわけですが、ご覧の皆さんはこれを反面教師に、ウォーターローンの育成をぜひ成功させていただきたいと思う次第です




 植栽から数日後のウォーターローンの捕虫嚢(ほちゅうのう)。これで水中の微生物を捉えます。このような特殊な性質を備えますが、かといって水槽内の微生物が豊富でないと育たないというわけではなく、捕虫からの栄養摂取は補助的なもので、他の水草と同じように育成すればよいとお店の方は仰っておりました。

田んぼで採れる水草だか藻類にも、こうした捕虫嚢を持つ種類がありますが、どういう理由とか共通性なのか?気になりますね




以下補足注釈


黙々とヤクルトの容器を切り刻む背中が語る名作

変なおじさんに「タニシおじさん」と命名した、元祖おじさんの水槽映画作品(2016年発表)。今でこそチャンネル登録者数一万人を誇る大手水槽映画監督ですが、黙々とヤクルト容器を切り刻んでいた頃の内省的かつ野心的な作風は、水槽動画というジャンルそのものの可能性を押し広げておりました。このヤクルト容器を切り刻んでいた時代の監督が、数年後のアロワナ飼育や巨大水槽、水槽小屋計画などを既に脳裏に描いていたのか? おじさん研究家としての最大の関心事であります

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