よいキューバ、わるいキューバ

Ludwigia inclinata cuba

 今回はルドウィジア・インクリナータ・キューバという水草について、思ったことを書いてみます。壊れたPCから救出した過去の記録画像を振り返りつつ、うちの水槽での様々な姿をご紹介できたらと思います。

 ここのところ、おじさんの情念が渦巻く無駄に長い記事がなんとなく続いてしまったので、「今回はサラッと、一種類の水草を記事にしよう」くらいに考えていたのですが、、書き始めたらやたらと長くなってしまいました。
 どうしても話が長くなるクセが治らないので、この水草に興味のある方は興味のある部分だけかいつまんで読んでいただけましたら幸いです。

 話だけじゃなく「水草の名前も長えよ」、というアレもありそうなので、文中では「キューバ」としたいと思います。しかしヘタに名前を省略すると間違いが起きそうな気もしますし、そういうことが原因で2回も間違えて水草を買ったおじさんもいるそうです(記事の最後に紹介します)。



導入前の様子。水上葉2と水中葉1を購入、水槽への馴染み方や生育を比較する予定だった
・・・が、その後見わけが付かなくなった(2017.6)

植栽後、葉が上を向いた様子。左はエウステラリス・ダッセン

導入から2ヶ月後。だいぶ環境に馴染んできたようす(2017.8)


 記録を振り返ると導入は2017年6月。およそ1年半前にさかのぼりますが、自分の感覚だとついこの前のような気もするし、おじさんの記憶や感覚というのは当てにならないですね。
 この水草を導入した理由は、見た目が好みとか、丈夫という評判とか、成長が穏やかと聞くので放置向きなのかな~?と想像したからです

 逆に難点というか、気になった点は大きさでしょうか。
 条件しだいでかなりデカくなります。




照明から水面の距離を測ってる画像ですが、大きさの雰囲気が分かるかと
うちではこの程度が標準サイズで、条件次第でもう1~2まわり巨大化する


 小型水槽ならセンタープラントと呼んでも差し支えない存在感を放ちますので、流行り?のネイチャー的な水草水槽をやりたい方にはきっと不向きだと思います。
 うちの水槽は他にもエキノやらクリナム、当時はレースプラントなどのデカブツが60スリムにひしめき合う状況でしたので、キューバくらいなら中ボス的な感じでアレしてました。
 アレってなんだよという話ですが。なんとなく気構えみたいなことでしょうか。



条件次第で茎も太く、ゴツくなる

他の有茎草同様、水面すれすれは特別な雰囲気

2ヶ月放置後、おきまりの佃煮状態


 丈夫で成長が穏やかという評判も自分的にはその通りだと納得しました。特に「穏やかな成長」は放置型維持には欠かせません。

 導入時の照明は7.9wというふざけたスペックでしたが、記録を見返したところ、ちょうどこれを導入した帰省で15wのLEDに照明変更していました。

 発酵式でCO2添加。赤玉土の低床に園芸用固形肥料をごく少量施肥していました。
 この「低床への施肥」というのも、一般的なアクア用低床肥料の規定量に比べれば雀の涙みたいな感じですので、施肥云々と書いていいのか(むしろ書かない方が誤解がないのでは?と)いつも迷います。。 放置中の液肥と換水はありません。



小型に維持して、密植っぽい雰囲気にした様子

 過去の記録画像を振り返っていて、限定されたスペースに植わっている数(密度)で株自体の大きさが変化しているように感じました。低床への施肥量がギリギリで、低床の栄養の競合があるのかもしれません


みんな仲良し(に見えて、競争してる)状態

一人勝ち状態

赤く染まったキューバ。帰省して自分が触ってる時の変化なので、液肥か換水が効いてると思う

差し戻し直後。バラバラの株がそろって光を向こうとする「うねり」が好きです


 ここまでは、自分のしたことにかなり素直に反応してくれる「よいキューバ」をご紹介してまいりましたが、逆にキューバの不調についても触れたいと思います。
 うちの環境ですと、頻繁なトリミング→差し戻しでへそを曲げるような気がします。


同じ場所で同条件のはずが、白くなったり

これでもか!と分かりやすく頂芽がいじけたようす

 だいたい2週間で3~4回くらいまでのトリミング→差し戻しなら問題ないのですが、それ以上になると問題が起きることがあります。※あくまでも我が家での話ですので参考程度に
 普通ならそんなにトリミングをする必要もなさそうですが、帰省中に各種メンテ(放置中に何か問題が起きていれば対処して)と撮影等を集中して行うので、水草の微妙な高さ調整(主に撮影のための)とかで、トリミングの回数が多くなることがあるんです。
 ですので、差し戻しの長さには神経を使います。そしてそれでも失敗します。



 最後に、こちらのキューバと間違えやすい水草をご紹介します
Ludwigia inclinata cuba variegatus

 インクリナータ・キューバのバリエガータ(斑入り)。ふつうのキューバほど大きくもなく、白い葉が独特の存在感を放ちますが、、うちではとても成長が遅く(おそらく周囲の草に負けて)1放置で姿を消しました。名前は長いですが、維持期間は最短でした。



Ludwigia inclinata

 「キューバ」ではない、ただのインクリナータ。こちらは逆に成長がやたら早いです。おおむねロタラ・インジカみたいなのを想像していただければと。
 こちらも渋い赤みや葉の雰囲気が素敵なので1年ほど維持しましたが、、やはり成長が早く、すぐ下葉がスカスカになるのが面倒で、最後は見捨ててしまいました。
 こういう成長や反応の早い水草が「簡単」と感じる方もいるでしょうし、維持の簡単/難しいという話は、水槽環境や管理方法、考え方次第で様々ですね。

 長くなりましたが、最後までご高覧ありがとうございました。





関連動画:ルドウィジア・キューバ導入



導入から2ヶ月放置後のキューバの佃煮(2017.8)

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